Wondershake TechBlog

LOCARI(ロカリ)の運営会社の開発者ブログです。

プログラミング初級者が輪読会を始めた話

こんにちは!

Railsエンジニアのokayuです。 

タイトルに書いた通り、今回は輪読会について話していきたいと思います。

「輪読会」という言葉を聞いたことや参加したことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

輪読会 人々が集まって、同じ教科書などの本を読み、その内容について意見を交わすことを意味する語。

一般的にはこのような意味として扱われますが、やり方はそれぞれ異なります。

そこで当社はどのように輪読会を進めてきたのか、そして結果についてお話していきます。

 

輪読会開催のきっかけ 

私はIT業界すら未経験で入社したため、周囲が当たり前に使うような用語や基礎となる知識が圧倒的に不足していました。

それを補うためには都度質問することや調べることも大切ですが、何よりたくさんの書籍から知識の幅を広げることが始めは重要だと考えました。直接業務に関わらずとも、常に知識を蓄えておくことはエンジニアとして成長するために必須です。

その必要性から、同じように未経験で入社した1年目の方と一緒に輪読会を開催しようとしたのが始まりです。 

目的

輪読会で期待していることは3つです。

・基礎知識の底上げ
・読書の習慣化
・学ぶことへのモチベーション維持

知識レベルをアップしたい!ということで、これらの効果を期待して輪読会を始めました。

一人だと読むのが億劫でも、輪読会で複数人で読むとなると継続することができます。

また、共に学ぼうとする仲間がいることを定期的に確認できるため、自分自身も学びの姿勢を維持できるのではないかと考えました。 

書籍の選定

使用する書籍については、以下を意識して空き時間に決めました。

・何が読みたいか
・難しすぎず簡単すぎないか
・目的に沿っている内容か

提案時には読みたい本がたくさん出てきましたが、まずはこれからということで第一回目は「プログラムはなぜ動くのか 」にしました。

業務内容に直接は関係しませんが、普段私たちが動かしているプログラムはどのようにして動作しているのかを仕組みから学べます。

2014年発売と少し古い書籍ではありますが、いつの時代でも使える不変的な知識として学ぶべき内容でした。

基本情報技術者試験を受けようとしていたこともあり、参考書と並行して読むと理解が深まったので、書籍選定は成功したと言えます。

ルール

業務に支障なく無理をせずに開催できるよう決定した内容です。

・基本的に3人+α(参加は任意)
・毎週1時間
・1回1章ずつ
・開催前までに該当の章を各自で読む
・板書内容を写真で保存し、議事録にまとめる

初めての開催なので不慣れ&新人がメインの輪読会だったため、全員で同じ章を読み進めていくことにしました。

進行

当日の輪読会は以下のように進めました。(計60分)

1. 読んだ内容を発表用に板書する(20分)
2. まとめた内容を1人ずつ発表する(20分)
3. ベテランエンジニアへ質問・解説してもらう(20分)

発表するためにホワイトボードに板書する時間を最初に設けます。

ドキュメントでまとめることも試してみましたが、ホワイトボードに書いた方がしっくりくるということで、この方法で落ち着きました。

次に、1人づつ理解したことやできなかった部分も踏まえて要約内容を発表します。

同じ章を説明するので被る部分もあり、発表時間は早めに終わる時もあります。

最後にベテランエンジニアの補足説明や、理解できなかった部分の質問を行います。

この時間では質問していく中で脱線することもあり、それがまた知識の幅が広がることもあるので輪読会の中でも楽しい時間になります。 

結果

輪読会をしばらく開催したことでわかった、よかった点と反省点です。

よかった点

・強制的に読書の時間を設けることができた
・発表を前提に読むので読書の質が上がる
・要約・発表の経験
・技術的に気になっている部分をベテランエンジニアに質問できる場として活用

億劫になりがちな一人での読書でも、皆で継続的に読み切れることが輪読会の大きな利点です。強制的な読書に時間によって輪読会以外での日常的な読書習慣を誘発させることができたかと思います。

また、発表を意識することで読書によるインプットの質が向上することと、アウトプットの勉強になりました。要約は本質を読む力を養うことができますし、それを発表することは自分が理解していない部分が曖昧にならずに明確化できます。

最後にベテランエンジニアに解説してもらう時間があるのですが、質問の時間は私たちにとって予想外のメリットでした。なかなか業務に関係ない技術的な質問を定期的に聞けることがないため、この時間はとても良い機会になりました。

反省点

・1,2週飛ばすと読み忘れやどこまで読んだかがわからなくなる
・直前に慌てて読むことで発表内容が浅くなる場合も
・ベテランエンジニアが不参加だと新人だけでは疑問点を解消できにくい
・板書で時間をとりすぎている

曜日や時間を固定しないことで、輪読会の開催をうっかり忘れてしまうことがありました。そうすると、読み忘れやどこまで読んでいたかがわからなくなり、初動が遅れてしまうことも。ベテランエンジニアへの質問や解説も輪読会では必須のため、確実に参加していただくために輪読会は決まった曜日・時間で確保しておくことが重要だと感じました。

そして板書する時間を20分もかけているため、事前にまとめた資料を作成することで、板書の時間を省略して議論の時間を増やしたいです。これは全員の負担を考えた上で幾度か試してみたいと思います!

 

まとめ

このようにブログに書き起こしてみることによって新たに気付かされることもありました。現在のやり方に拘るのではなく、他の方法を試すなど試行錯誤して私たちにとってベストな輪読会に近づけていきます。

今回の反省点は次回に活かして、今後も開催する輪読会をより充実したものにさせたいですね✨